100万人都市圏構想
「北信100万人都市圏構想」の骨子を簡単に説明しますと、高速道路や新幹線の整備で東京との時間距離が短縮し通勤も可能となりました。

しかし。これだけでは地域の魅力が不足し地域の活力は高速交通 網の完成によって所謂ストロー効果で吸い出されてしまいます。それに対抗するには都市機能を整備し豊かな自然と調和のある地域の魅力を磨き地場産業の振興と地域経済の競争力を高めなければなりません。

北信の各市町村が特色ある地域づくりで連帯しあい、同時に環状交通網と高度情報通信ネットワークを整備し北信全体として豊かな都市機能を発揮させます。そのことによって自然に住み大都会に勤務する「半都会人」が出現し、大都市との情報格差が是正されると予測しました。北信地域への高速交通手段の早期整備と冬季オリンピック招致のインパクトによって、現在の長野市と周辺22市町村の合計人口64万人を長野市50・周辺50の100万人へと引き上げることは可能です。

現在整備が進む高速交通網に加えて、光ファイバー網による高度情報化プロジェクトはこの我々の夢を叶えてくれるでしょう。私は高度情報化モデル都市として我が北信地域は最適地だと思っています。冬季オリンピック後の地域振興の切り札とすることを考えて、この導入に努力したいと思います。

平成十二年二〇〇〇年の今年に、この十四年前の提言を見直してみると、高速道路は上越市まで全通 し、新幹線は長野まで開通し更に上越間の整備が進んでいます。残念ながら環状道路は東外環状線が進んでいますが、鉄道はまだ連絡が良くありませんし、人口の増加も当時考えていたよりスローペースです。この原因はバブル崩壊後の日本経済全体の不況、冬季オリンピックのリバウンドなど複合的なものと思われます。しかし、東京に新幹線で通勤通学する人は確実に増えており、半都会人は出現しています。これからは、次世代インターネットを始めとする高度情報通 信基盤を一層整備して行くことが必要と考えて努力しています。